肥満体形の人は薄毛になりやすい?イメージ的には・・・

デブ→不健康→ハゲといった関係性が思い浮かびます(´-`).。oO

でも実はこれって単なる印象じゃなく、本当に関係性ありなんです。本当に、肥満で薄毛の人が多いからできたイメージなので、デブの人はご用心!

関係性を詳しく解説していきます。女性にも関係ありますからね〜

肥満(デブ)の人が薄毛・ハゲになりやすいのは本当

肥満で毛が薄い人って、周囲にたくさんいますよね。女性でも、ハゲないまでも薄毛を気にする肥満の人が多いんです。

その印象を裏付ける調査データがあります。

調査データが示すデブとハゲの関係性

台湾の国立成功大学病院が2010年に実施した、肥満と薄毛との関係についての調査です。

平均30.8歳のAGA(男性型脱毛症)になった男性189人が対象。それぞれの肥満度を示すBMI値と、AGAの進行度との関係性を調べました。

AGAの進行度 BMI値
Ⅰ~Ⅳ度(軽度~中程度) 22.8
Ⅴ~Ⅶ度(重度) 25.1
 

AGAが進行した重度の人ほど、肥満度(BMI値)も高いという結果ですね((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

同時に、BMI値が24以上の人たちのAGA進行度も調査されました。24未満の人たちと比べ、AGAの進行度が重度の人が多かったとの結果が。

2つの調査結果を見る限り、「肥満と薄毛には、はっきりした関係性がある」といっていいでしょう。

ただ、この調査からは、肥満からどうして薄毛になったのかという因果関係まではわかりません。

肥満かどうかはどうやって判断する?

ちなみに、BMI値の計算式は、体重(㎏)÷身長(ⅿ)÷身長(m)です。出てきた数値は次の表の区分で判定されます。


出典元:omron

この基準に先の調査結果をあてはめると、AGAが重度の人の肥満度は軽いほうの肥満(1度)でした。

しかし別のデータでは、肥満度が高い人はAGAも重度になる傾向が出ています。調査でわかったのはそこまで。

デブとハゲの関係性はあっても、その度合いの関係性までは今のところわからないということです。

デブとハゲは仲良しみたいな雰囲気(›´ω`‹ )だとすると、次に気になるのはその理由です。

肥満の人が薄毛(ハゲ)になりやすい3つの理由

肥満と薄毛、状況的には関係があり、デブになればハゲるリスクは出てくるとみられます。

考えられる理由としては、3つほど挙げられます。

血液がドロドロで血行不良に

肥満(デブ)の人では、血液中に中性脂肪、コレステロールが増え、脂質異常症と呼ばれる状態がよく見られます。

赤血球が変形、白血球がくっつきやすく、血小板が固まりやすいなど、血液の成分に変化が起こり流れが悪くなってきます。血液ドロドロ状態ですね。

動脈硬化も起こりやすく、毛細血管の血流が減ってくると毛根への栄養補給も滞りがち。栄養不足では髪は育たず、抜け毛から薄毛・ハゲへと進みます。

テストステロン減少でDHTが増加

ニューヨーク州立大による調査で、BMIが25以上の男性の場合、それ未満の男性と比べテストステロン(男性ホルモン)が40~50%低いという結果が出ています。

テストステロンが不足すると、体はより作用が強いDHTを多く作り出します。DHTは強力な脱毛ホルモンなので、抜け毛が増えて薄毛になる可能性が。

さらに、テストステロンは髪の成長も促しています。不足すると髪質が弱くなり、抜けやすくなってしまうんです。

悪い汗と脂で頭皮の環境が悪化

デブの人って、あまり暑くなくてもよく汗をかきますね。皮下脂肪で暑いだけではなく、水分の代謝が悪いせいとも言われます。

ミネラルや乳酸が多く、ベタついて乾きにくい悪い汗・・・。皮脂の分泌も多く、頭皮がアブラでベトベトに。汗と脂で不潔になると毛穴が詰まります。

そして、皮脂や汚れが好きな雑菌が異常繁殖、分泌物の刺激で炎症が起こります。当然髪の成長にも支障が出るわけで、抜け毛が増えてくることに。ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!!

食生活の偏りによる栄養不足

デブになる理由は必要以上に食べたから。でも、バランスよく食べたのならハゲにはなりませんが、糖質、脂質に偏るから太るしハゲるんです。

糖質・脂質が多いせいで、皮脂が増えて頭皮に炎症が起こります。ビタミンやミネラルが足りないことが、髪が成長できない原因です。

野菜や海藻、豆類なども含めたバランスのいい食事なら、腹いっぱい食べてもデブにはなりません。そして、ハゲにもなりません。

肥満(デブ)が薄毛(ハゲ)を招く原因がわかったところで、対策に行きましょう。

肥満(デブ)が原因の薄毛(ハゲ)を改善する方法

原因が肥満なんだから、やせさえすればいいというのは短絡的。行き過ぎたダイエットは薄毛の原因です。

ポイントを抑えて着実に改善することです。

食生活を見直してバランスが取れた3食に

デブになったのは、好きなものを好きなだけ食べたからですよね。ここは基本に戻り、バランスを考えましょう。

肉や揚げ物、糖質が多かったはずなので、量を減らして野菜、果物、キノコ、魚介類、乳製品などと入れ替え。こうすれば、空腹感はさほど感じないでしょう。

▼詳しくはこちらを参考に。

出典元:(農林水産省:食事バランスガイド)

食生活の改善でカロリーを減らせるし、育毛に必要なビタミンやミネラル、それに食物繊維も確保できます。減量と育毛の両面効果が期待できるんです。

有酸素運動で肥満を解消

肥満の体にたまった体脂肪を手っ取り早く減らすには、運動が一番。酸素を十分供給しながら行うウォーキング、ジョギング、サイクリングなどの有酸素運動が効果的です。

1回30~60分で、週3日以上で効果が出るとされます。最初は負担感が少ない軽いウォーキングがおすすめです。

運動によって消費エネルギーを増やし、体脂肪を燃焼させて肥満を解消させます。

併せて、食事によるエネルギー摂取を減らすと効果的ですが、バランスを欠くと栄養不足で育毛には逆効果だし、筋肉が減って代謝も悪くなります。

シャンプーで頭皮の育毛環境を改善

肥満の人はえてして頭皮に皮脂が多いもの。肥満を改善すれば皮脂分泌も徐々に少なくなりますが、ここは積極的に改善しましょう。

シャンプーで清潔を保つんですが、1,000円程度の市販品は洗浄力・刺激とも強すぎます。避けたほうが無難です。

変えるなら、アミノ酸系洗浄成分の育毛シャンプー。適度な洗浄力と保湿力で、肥満で脂ぎった頭皮を清潔に保てます。

ただし、育毛シャンプーは頭皮の環境を改善するだけのもの。育毛効果を期待するなら育毛剤が必要です。

ところで、ハゲにくい女性と肥満の関係ってどうなんでしょう。毛が薄い肥満女性は多い気がしますが・・・( ・´Θ・`)

肥満(デブ)が原因の薄毛(ハゲ)は女性にもある?

冒頭に挙げた、肥満と薄毛の関係性調査は男性が対象でした。でも、それはAGAの人を集めたという事情なので、女性は無関係というわけではありません。

男性みたいにハゲることが少ないだけ。薄くなった頭に悩む肥満女性は決して少なくありません。

原因も対策も男性とほとんど変わりません。男性のDHTの代わりに、ホルモンバランスが入るぐらいの違いです。男性と同じ理由で同じように薄毛になります。

女性はもともと脂肪がつきやすく、食生活の傾向からも肥満=薄毛になりやすい体質。過度なダイエットに走り、栄養不足で薄毛が進むこともよくある話です。

デブとハゲとの関係性に男女差はなし!平等な世界なんです。

まとめ・薄毛(ハゲ)になる前に肥満の改善がスジ

肥満(デブ)と薄毛(ハゲ)との関係性には疑いようもないですね。

肥満によって血行不良や悪い汗、栄養状態の悪化などが起こり、それが髪によくない影響を与えます。だったら、肥満を防げば薄毛にならずに済むのかも。

肥満は糖尿病や脂肪肝といった治りにくい病気の原因。こんな病気も薄毛に直結するし、関連で運動不足や皮脂の増加も起こります。

まずは肥満(デブ)からの脱出!そうすれば仲良しだったハゲも去っていくでしょう。

ただし、無理なダイエットは失敗しやすく逆効果にも。育毛剤育毛サプリの力も借りて、ゆっくりやりましょう。