この記事の目次
カロヤンガッシュとは?
正式にはNFカロヤンガッシュという商品名で、第一三共ヘルスケアが販売する育毛剤カロヤンシリーズの一つです。
▼カロヤンガッシュの効果効能はつぎのことに期待されます。
- 発毛の促進
- 育毛
- 抜け毛予防
- 薄毛の改善
- ふけ・かゆみの改善
▼適応症としては、つぎのような症状。
- 壮年性脱毛症
- 円形脱毛症
- びまん性脱毛症
- 粃糠性脱毛症
- 産後や病後の脱毛
第3類医薬品に指定されていて日本では数少ない医薬品の育毛剤です。ドラッグストア、薬局などで市販されているほか、楽天、アマゾンを始めとする通販各社でも取り扱いがあります。
塩化カルプロニウムがカロヤンガッシュの肝!
カロヤンガッシュの主成分は血行促進作用を持つ塩化カルプロニウムで、これは1973年に初代カロヤンが発売されたとき以来の成分。
成分濃度は2%で、カロヤンの育毛剤シリーズではカロヤンプログレと並んで最も高濃度になります。
塩化カルプロニウムが血行を改善する!
この成分、あまりなじみがないかもしれません。髪の毛に対する作用としては、血行を良くする働きによって、髪の毛の成長を促す働きがあります。この作用は製造元の第一三共ヘルスケアによる試験結果が公表されています。
【出典元:http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_karoyan/products/hairgrowth/】
毛の根元にある毛包と呼ばれる部分の血行を改善すると、毛根部の毛母細胞の働きが活発になります。その結果として細胞分裂が盛んになり、毛の成長を促します。毛穴から出た髪の毛が1本だったものが、2,3本に増えたりもします。
この成分については、2010年に出された日本皮膚科学会のAGA(男性型脱毛症)に対する治療ガイドラインで、有効性はC1ランクの「治療に使ってもよい成分」とされています。
【出典元:
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913421_2.pdf】
ガイドラインによると、カロヤンガッシュと同じ有効成分(塩化カルプロニウム2%+ヒノキチオールなど)の育毛剤を使った臨床試験では、24週間の使用で男性89%、女性91%に軽度以上の改善が見られました。
効果あり!
このため、塩化カルプロニウムと生薬との合剤には有効性が認められ、治療の方法の一つとして推奨するとしています。単剤で5%とか10%の高濃度の試験での有効性も報告されましたが、症例が少なく参考にはされなかったようです。
他の成分は効果を感じれない?
カロヤンガッシュには、主成分の塩化カルプロニウムのほかに、頭皮の育毛環境を健康に保ったり、主成分の作用をサポートする成分が含まれます。
生薬成分が相互作用で効果を高める!
カロヤンガッシュには生薬成分として、カシュウ(何首烏=漢方成分)チンキ、チクセツ(竹節)ニンジンチンキ、ヒノキチオールといった成分が含まれます。それぞれの作用は次のようになります。
■チクセツニンジンエキス
毛根部にあって毛の成長をコントロールする毛乳頭に作用します。毛の元になる毛母細胞を活性化させ、細胞分裂を盛んにして髪の毛を成長させます。
■カシュウチンキ
頭皮の皮脂過剰分泌を抑え、頭皮を清潔に保ちます。毛穴の炎症が抑えられ、髪の毛の生育環境を改善します。
・ヒノキチオール
殺菌作用を持つことで知られます。頭皮の常在菌の異常繁殖を抑え、フケやかゆみを防ぎます。刺激があるので、シャンプーや育毛剤には低濃度でしか使用されません。
【出典元:http://toyokeizai.net/articles/-/24435?page=2】
効果ありそうな雰囲気ですが…
これらの生薬成分によって、フケやかゆみ、毛穴の炎症といった頭皮の環境悪化を防ぎます。育毛に直接働く成分としては、チクセツニンジンくらいで、ちょっと手薄感が否定できないですね。
カロヤンガッシュは育毛作用に優れた育毛剤
主成分に加え、生薬成分やその他の成分を詳しく見ると、カロヤンガッシュという育毛剤の狙いは血流促進にあるようです。頭皮に流れる血液を増やし、栄養分や酸素を十分供給することで髪の毛の成長を促します。
また、カロヤンガッシュを使った試験では、男性型脱毛症(AGA)に対して、Ⅰ型からⅥ型のすべてのタイプで効果が確認されているほか、円形脱毛症に対する効果も確認されています。
【出典元:http://toyokeizai.net/articles/-/24435?page=3】
その点は評価できるのですが…
主成分以外は、発毛を促す作用を補助するのが主な働き。それぞれの成分には毛母細胞の活性化、頭皮の環境改善といった面で効果が期待できますが、血流不足以外の薄毛には、はたして対処できるのかという不安が残ります。
カロヤンガッシュのココをなおしてほしい!
成分を見ると確かに効果はあるようですが、これで大丈夫!といった安心感が薄いイメージ。それも含めてカロヤンガッシュの物足りないところを洗い出してみましょう。
① 副作用リスクを抑えてほしい!
カロヤンガッシュには、実は副作用があります。主成分の塩化カルプロニウムによるものです。ただ、第3類医薬品に分類されていることからもわかるように、そんなに重い副作用ではありません。
発売前の臨床試験によると、試験対象171例のうち7例(3.5%)に異常が見られました。
【出典元:http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_karoyan/products/hairgrowth/】
内容は発汗、悪寒、刺激感、かゆみ、臨床検査値異常が各1件、かぶれが2件の計7件。
副作用あり!
発症率は高いとは言えないレベルですが、ある程度の比率で起こることは確かです。カロヤンガッシュを使う時には、副作用が起こる可能性があることを承知しておきましょう。
同じような天然成分を使った育毛剤にイクオスがあります。イクオスは医薬品ではないので、副作用はほぼありません。何かあるとすれば、成分に対する植物アレルギーくらい。これも正確には使う人の体質によるものです。
② 脱毛対策成分を増やしてほしい!
成分を見ていると、カロヤンガッシュにはAGAの抜け毛に対応する成分がありません。適応症には壮年性脱毛症(=AGA)と書かれていますが、これは抜けた後の育毛への適応でしょう。抜け毛自体を防ぐ成分はありません!
いくら毛を育てても、毛の元になる毛乳頭細胞へのDHT(デヒドロテストステロン)の攻撃を排除しないままでは効果は望めません。育毛剤として、抜け毛を防ぐ対策は必須ともいえるでしょう。
イクオスのAGAへの対処は、脱毛酵素の5αリダクターゼの働きを阻害することで、脱毛を起こすDHTの生成を抑えます。
DHTができなければ、その作用でヘアサイクルが乱れて毛が抜けてしまうこともなくなります。この作用にはダイズエキスなど7種類の成分が働きます。
さらにDHTは脱毛因子のTGF-βと結びついてFGF-5という脱毛指令物質を出します。イクオスはクワエキスなど8種類の成分で、このFGF-5の生成作用を阻害します。イクオスはこのような二重のバリアで抜け毛を防ぎます。
③ 定期コースや全額返金保証を設けてほしい!
定期コース
通販の育毛剤の多くは購入方法に定期コースを設けています。いちいち注文しなくても一定の間隔で商品が届くので、発注忘れが防げます。育毛剤は長期にわたって使うものなので、毎回注文するのは大きな負担。
それに定期コースの多くは価格の点でも相当大きなメリットがあります。都度購入に比べて30~40%安いのは当たり前のようになっています。
お得な定期コースは絶対必要!
これも長期購入が多い育毛剤にはありがたいシステムです。カロヤンガッシュにも、ぜひとも定期コースを設定してもらいたいものです。
全額返金保証制度
カロヤンガッシュに全額返金保証制度がなく、これは一定の日数使っても効果が見られない場合は返金が受けられる制度。
イクオスには45日間の全額返金保証制度あり。
育毛剤の場合、30~40日程度で効果の有無を判断することは難しいのが実情。実際に利用するのは、体に合わず使えないとか、副作用が出て続けられないといった場合が多いようです。
カロヤンガッシュには、副作用が出る可能性があります。頻度は高くないとはいえ、症状が出てしまえばもう使えません。こんな時に何も救済されないのはつらいもの。安くはない買い物なので、これは導入が望まれる制度です。
人気急上昇イクオスと価格比較!
ではカロヤンガッシュと、2016年9月のリニューアル後、一気に人気度が急上昇しているイクオスの価格を比較してみましょう。
カロヤンガッシュは公式サイトでの販売はなく、メーカー希望小売価格は7,200円。通販は各社で取り扱っていますが、代表的なアマゾンと楽天の最安値で比較します。
イクオス | カロヤンガッシュ | ||
---|---|---|---|
購入サイト | 公式 | アマゾン | 楽天 |
単品 | 10,378円 | 4,440円 | 4,380円 |
単品定期 | 6,458円 | – | – |
サプリセット定期 | 7,538円 | – | – |
カロヤンガッシュはイクオスの単品の都度購入に比べ44%前後、イクオスの単品の定期コースとの比較でも、約2,000円前後安くなっています。さらにサプリセットとの比較では49%前後の価格になります。
価格の差には理由があります!
金額の差はかなり大きく、内容が同じ程度の商品なら勝負にならないところです。でも、この差額はそれなりの意味を持ちます。
イクオスは、カロヤンガッシュにはないAGAに対する手厚い対処など、薄毛への対応力の差と捉えられます。
そしてイクオスサプリの内容の充実度から考えると、倍以上の価格差もうなずけます。
サプリはDHT抑制、血行改善、栄養分の補給と、育毛に必要な成分がバランスよく含まれていて、単体でも育毛剤として通用する実力を備えています。
また全額返金制度の設定によって、効果が見られないなどの場合、救済措置が利用できます。
さらにイクオスにあh使用方法についての電話サポートもあります。カロヤンガッシュにはないサービスが充実し、価格差に見合うだけのメリットを備えています。
まとめ
カロヤンガッシュは数少ない医薬品成分の育毛剤で、臨床試験も行われるなど一定の効果が期待できるだけの裏付けがあります。血流改善による育毛促進効果と、それをサポートする成分によって、育毛剤としての価値は認められます。
ただ残念なことに、軽いとはいえ副作用の可能性があることと、AGAに対する対処がほとんど見られないというマイナスポイントが挙げられます。
対するイクオスは、その成分の多様さで圧倒します。AGAやびまん性脱毛症、粃糠性脱毛症といったさまざまな薄毛に対応が可能。
中でもAGAの抜け毛対策は手厚く、それにサプリを併用することで、さらに信頼性が高くなります。
例えばサプリの成分ノコギリヤシ。これは脱毛酵素5αリダクターゼの阻害作用を持ち、その効果は海外の実験でも実証されています。成分量も効果を発揮するのに充分な300㎎を含んでいます。
育毛剤としての評価は、やはり薄毛への対応力で判断されます。育毛剤として重要なAGAへの対応が不十分な点で、カロヤンガッシュは後れを取ってしまいます。
それに加えて副作用があることが決定的になり、総合的な力を持つイクオスが優位ということです。