キャピキシルの育毛効果と副作用について

キャピキシルとは、「アセチルテトラペプチド3」「アカツメクサ花エキス」の2つの成分を組み合わせてできる育毛成分のことです。

com_geba400229_1

これはカナダの化粧品開発会社「LUCAS MEYER COSMETIC」社によって開発されました。この成分にはどういう効果があるのか、また副作用の心配はないのかをご紹介します。

アセチルテトラペプチド3とは

修復作用の高い4つのアミノ酸で構成されたものです。この成分の修復作用が衰えてきた毛包に作用することで、発毛や育毛に効果を発揮します。アミノ酸ですから副作用の心配はありません。

毛包とは毛の根っこである毛根を包む組織で、大まかにいうと、毛根を保護するはたらきと毛が伸びていくときの通路になるというはたらきを持ちます。

毛包の底の部分には毛母細胞という毛のもととなる細胞があり、キャピキシルは毛包に直接はたらきかけることで毛母細胞を活性化させることにもなり、毛の成長力を高めることができます。

また、毛包は皮脂を分泌させますが、修復作用がその分泌を促すことにもなり頭皮を育毛しやすい環境に整えていきます。

アカツメクサ花エキスとは

レッドクローバーとも呼ばれるマメ科の多年生植物である「アカツメクサ」のエキスです。このアカツメクサは古来よりヨーロッパでは薬用ハーブとして使われてきました。もちろん天然成分ですから副作用の心配はありません。

このアカツメクサ花エキスには「ビオカミンA」という女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが含まれています。

a900822_3

ビオカミンAが抜け毛を防ぐ

このビオカミンAは、脱毛のサインを出す役割をするDHT(ジヒドロテストステロン)をつくるために必要な酵素である「5αリダクターゼ」のはたらきを阻害する効果があるといわれています。

DHTは脱毛のサインを出します。頭皮にはDHTのもとになる男性ホルモンの一つである「テストステロン」がたくさん存在しています。

このテストステロンに5αリダクターゼがはたらきかけることで、DHTに変化します。このDHTが大量に生成されてしまうと脱毛のサインがたくさん出てしまいますから育毛サイクルが短くなり、その結果どんどん薄毛になっていってしまうのです。

com_geba400221_3

テストステロンは頭皮にたくさん存在していますから、DHTに変化することを阻害できれば脱毛は抑制されます。この5αリダクターゼのはたらきを阻害する効果があるのが、このアカツメクサ花エキスの中のビオカミンAなのです。

2つの成分の効果で育毛促進!

アセチルテトラペプチド3とアカツメクサ花エキスの2つの成分によって、育毛効果と脱毛を抑える効果が期待できます。

いくら育毛効果があっても、ヘアサイクルが短くなり抜けていってしまえば、薄毛はなかなか解消されません。また、抜け毛は少なくなっても肝心の毛が育ってこなければ、これも薄毛の解消にはなりませんね。

キャピキシルはそのどちらの効果も期待できる成分です。よりよく育毛環境を整えて育毛を促進し、抜け毛をも抑えていきます。

ミノキシジルは抜け毛を防がない?

育毛剤の成分としておなじみのミノキシジルは、血管を広げて血流をよくすることで毛母細胞を活性化させ育毛を促進する効果があります。

しかし、抜け毛を抑える(5αリダクターゼのはたらきの抑制)効果はありません。キャピキシルの育毛効果はミノキシジルの3倍といわれているのは、この2つのはたらきがある結果でしょう。

頭皮を清潔にして血行を促進させ、毛母細胞を活性化させることは育毛にとって非常に重要です。しかし、年齢を重ねることによってまた仕事などでのストレスを抱え込むことによって、ホルモンバランスは大きく崩れてきます。

com_geba400221_7

加齢やストレスなどから睡眠時間が不足してくると男性ホルモンの分泌が多くなってしまい、脱毛サインを出すDHTのもとがどんどん増え、抜け毛が増えてくるという悪循環に陥ってしまいます。

男性ホルモンのテストステロンはDHTに変化しなければ、育毛にとって特に問題はないわけですから、その変化のために必要な5αリダクターゼのはたらきを阻害できればいいわけです。

キャピキシルだけに頼らない

育毛成分だけではなく、育毛には頭皮環境も大切です。育毛に適した頭皮環境の下、過度なストレスを避けバランスの取れた食事に気をつけて、十分な睡眠時間を確保することなど身体の健康にも気を配りましょう。

キャピキシルという成分との相乗効果でよりよい環境になることでしょう。