「リデンシル」ってそもそもどういうものなの?

AGA(男性型脱毛症)などの対策として使用されている育毛剤も、時代とともに進化を続けています。

最近になって登場した育毛成分が「リデンシル」です。

これはスイスの化粧品会社「インデュケム」によって開発された成分。2014年、世界最大級の化粧品原料展示会である「インコスメティクス」の会期中に発表された比較的新しい育毛成分です。

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リデンシルとはこんな成分

リデンシルはこの展示会で銀賞を受賞し、一躍業界にその名前を知られることとなりました。新しい育毛成分であるため、知名度はまだ高くありません。

しかし、日本でもすでにリデンシルが配合された育毛剤が発売されていて、すでに身近にある成分なのです!

そんなリデンシル、次のような成分で構成されています。

  • セイヨウアカマツの球果エキスと茶葉エキス
  • グリシン
  • ピロ亜硫酸ナトリウム
  • 塩化亜鉛

リデンシルはどう効果があるの?

注目されるその効果は、ミノキシジルのように頭皮の血行良化によって頭皮環境の良化を促すというものではありません。

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バルジ領域と呼ばれる幹細胞の塊を活性化させることで、毛髪の成長を促すというものです。

毛髪を伸ばすためには毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化させ、細胞分裂を促すことが必要だとされています。バルジ領域の幹細胞は毛乳頭細胞や毛母細胞のもととなっている細胞。

このバルジ領域を活性化させることによって、毛乳頭細胞や毛母細胞を増やし、発毛を促進させようというのがリデンシルなのです。

現時点では目立った副作用が確認されていないことも、頭皮のかぶれなどの副作用が確認されているミノキシジルに対するアドバンテージとなっています。

実験データが示すリデンシルの優れた育毛効果

実際、効果あるの?

そこが気になるところですよね。論より証拠!海外で行われた実験結果をもとに、検証していきましょう。

頭皮の状態を改善!

まず、リデンシルの効果のひとつに、頭皮の線維芽細胞を活性化させることで頭皮環境を整えるというものがあります。頭皮は毛髪にとっては「畑」のようなものなので、ここが健康でなければせっかく生えてきた毛髪もすぐに抜けてしまいます。

リデンシルを用いた実験によると、最大で線維芽細胞のうち25%が活性化していることが確認されています。

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この実験結果によると、HARG療法で用いられている成長因子のひとつ「線維芽細胞増殖因子」でも20%程度しか活性化されていません。

これに比べると、リデンシルは頭皮を整える効果が極めて高いことが確認できますね。

頭皮の炎症にも効果あり!

頭皮に炎症が起きていると環境が悪化してしまい、抜け毛の原因になってしまいます。

リデンシルには、この炎症を抑える効果があることも実験結果から分かっているのです。頭皮で炎症が起きているかどうかは、炎症性サイトカインの量を調べることで数値にすることができます。

リデンシルを使用した場合、未使用者よりも炎症性サイトカインの量が21%も抑えられているのです。

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これは、抗炎症作用がちゃんと機能している証拠だといっていいでしょう。

肝心の育毛効果はどうなの?

では、肝心の育毛効果について紹介します。上記の実験では育毛剤を使用しない場合と、ミノキシジル1%溶液、リデンシル1%溶液を使用した場合をそれぞれ比較しています。

使用した溶液 未使用と比較した毛包の成長度
ミノキシジル1%溶液 10日で118%
リデンシル1%溶液 10日で214%

リデンシルは「ミノキシジルの2倍の効果」と宣伝されていますが、この実験データがもとになっているのです。

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リデンシルについては、臨床試験のデータもあります。リデンシルの3%溶液を26人に塗布したところ、毛髪の量が全体で17%増加し、85%が目視で分かるレベルで毛髪が増加しているという結果が出ています。

m160714_6【参考サイト:https://www.redenhair.com/ja/content/15-redensyl

成長が止まってしまっている休止期の毛髪が17%減少する一方で、盛んに伸びる時期である成長期の毛髪が9%増加していることも分かっています。

臨床試験の結果から、リデンシルは多くのAGA患者に対して効果が期待できると考えていいのではないでしょうか。

リニューアルしたモンゴ流「Deeper3D」

こうした海外での実験結果を受け、日本でもリデンシルが配合された育毛剤が販売されるようになりました。

その中でも有名なのは、今年5月に成分がリニューアルされたモンゴ流の「Deeper3D」です。

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リニューアルして何が変わったの?早速見てみましょう!

リデンシルを5%配合!

今回のリニューアルの目玉のひとつは、これまで配合されていなかったリデンシルを配合してきたことです。

リニューアル前のDeeper3Dは、育毛成分としてキャピキシルやピディオキシジルを配合していました。

キャピキシルとはミノキシジルの3倍の効果があるとされている育毛成分。リニューアル後も配合されています。

そして、ピディオキシジルの代わりにリデンシルを5%配合してきたのが、今回のリニューアルなのです。

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ピディオキシジルはミノキシジル誘導体といわれ、ミノキシジルに別の成分を加えることで副作用を抑た成分です。このため、効能の方は基本的にミノキシジルと同じで、効果もそれに準ずるものだと考えていいでしょう。

これに対して、リデンシルは上の実験データで分かるように、ミノキシジルよりも育毛効果が上となっています。つまり、ピディオキシジルよりもリデンシルの育毛効果の方が高いということ。

成分が代わって、育毛効果もより期待できるものになったといっていいでしょう。

Deeper3Dの問題点?

そんなDeeper3Dにも問題点があります。60ミリリットル入りで14,100円と高価なことです。

まとめ買いすることで割引にはなりますが、支払う金額自体は上がってしまいます。高いお金を払って効果に期待するかどうかは、判断が難しいところです。

Deeper3Dの詳細はこちら ⇒

「バイタルウェーブスカルプローション」は安さが売り!

リデンシルが配合されている育毛剤はDeeper3Dだけではありません。ケフトルのバイタルウェーブスカルプローションも、リデンシルが配合された育毛剤のひとつです。

キャピキシルとリデンシルが配合されているというのはDeepre3Dと同じですが、発売は今年3月で、こちらの方が先行商品になるのです。バイタルウェーブスカルプローションのメリットは、なんといってもその価格です。

初回購入価格が8,200円で、それ以降は継続すれば7,980円です。Deeper3Dのほぼ半額!

これがいかに優れたコストパフォーマンスなのかが分かりますね。もし体質的に合わなければ、全額返金してくれるサービスがあるのもうれしいところです。とはいえ、バイタルウェーブスカルプローションにも問題がないわけではありません。

バイタルウェーブスカルプローションの問題点?

問題点とは、リデンシルの配合量です。その差が価格に反映されているというわけです。

Deeper3Dはリデンシルだけで5%含まれているのですが、バイタルウェーブスカルプローションはリデンシルやフコイダンなど8つの成分を合わせて1.5%にすぎません。

ただ、そうしたバイタルウェーブスカルプローションの成分に含まれているフコイダン。Deeper3Dには含まれていない成分です。これは昆布由来のもので、毛乳頭に働きかけて発毛を促す効果があるとされ、注目されています。

バイタルウェーブスカルプローションはリデンシルそのものの濃度は高くなくても、それ以外の成分にも期待が持てるということですね。

バイタルウェーブの詳細はこちら ⇒

リデンシル配合の育毛剤は費用対効果を考えて選ぼう!

かつては育毛成分といえばミノキシジルといわれていましたが、現在はこのリデンシルをはじめキャピキシルやピディオキシジル、M-034などが主流になりつつあります。

現時点で、ミノキシジルのような目立った副作用が確認されていないことなどが、その理由です。育毛パワーについては強い順に次のようになっています。

  1. キャピキシル。ミノキシジルの3倍といわれる育毛効果。
  2. リデンシル。ミノキシジルの上をいく育毛効果
  3. ピディオキシジルやM-034。ミノキシジルとほぼ同レベルの育毛効果

ただ、育毛剤は必ずしも数字通りの効果が出るものではありません。

体質的に合うかどうかもありますし、何よりも濃度の問題があります。1%配合と5%配合では、当然のことながら後者の方が効果は高くなってきます。

Deeper3Dとバイタルウェーブスカルプローションとの比較でも分かるように、濃度が高ければ価格も高くなります。

どの製品を育毛のパートナーにするのか、あとはお財布の状態に合わせて決めるのがいいでしょう。