お酒はほどほどに。飲み過ぎると薄毛が加速するかもしれません。

これは脅しじゃなく、本当の話。

そういえば酒飲みの人っておでこやてっぺんが光ってません?

それと、女性にもそれなりによくない影響が・・・( ・´Θ・`)

酒好きな薄毛人のために、お酒・アルコールと髪の毛との関係を解説します。

お酒を飲むと薄毛が加速するのは本当の話です

お酒と薄毛の関係で、問題になるのはアルコールです。でも、アルコールが直接髪を滅亡させるわけではなく、体内で分解されるときの影響なんです。

アセトアルデヒドが抜け毛の元凶DHTを増やす

アルコールが体内に入ると、肝臓で分解されます。その過程でできるのが、アセトアルデヒドという毒性の強い物質。

アセトアルデヒドが増えると、DHT(ジヒドロテストステロン)という抜け毛を起こすホルモンも増えるという研究結果が出ています。

お酒を飲み過ぎると肝臓での分解作業が忙しくなり、アセトアルデヒドを無害の酢酸に変える次工程が渋滞。体内に溜まってしまい血中濃度が高くなります。

すると、DHTも増えてきて、髪の毛に抜けるように指令を出します。( ꒪⌓꒪)

その結果髪の毛が抜けていき、深酒を繰り返すうちに薄毛が進行することに。

アルコール分解には髪の毛の栄養が使われる

アルコールはアセトアルデヒドに分解された後、さらに、無害な酢酸になり肝臓を離れます。最終的には水、二酸化炭素として体外へ。

この過程では、アミノ酸がエネルギーとして、また、ビタミン類や亜鉛が分解を促すために大量に消費されます。

アミノ酸のメチオニン、システインは、髪の99%を構成するタンパク質・ケラチンの主要原料。ビタミンB群、亜鉛は、ケラチンを合成する酵素の働きに欠かせません!

髪に必要なアミノ酸、ビタミン、亜鉛がアルコールの処理に使われてしまい、
髪に使う分が不足ヽ(ヽ゚ロ゚)

細く抜けやすい髪になったり、新しい毛が伸びなくなる原因になるんです。

髪の毛の栄養が作れない・吸収されない

アルコールの処理は、主に肝臓が受け持ちます。その負担は軽くはありません。

髪を構成するケラチンは肝臓で合成されますが、アルコールの分解作業が忙しいと合成作業は後回しになります。

そして、栄養分を吸収・利用する効率も悪くなります。髪の毛、頭皮に必要な栄養には、ビタミン全般、亜鉛、カルシウム、マグネシウムといったミネラルなど。

習慣的な大量飲酒の場合は、肝機能自体が悪くなります。アルコール処理の負担がかかり続け、機能が低い状態が長期間続くことに。

栄養を利用する働きが低下すると、髪が成長できないし頭皮の潤いや皮脂分泌にまで悪影響が及びます。

薄毛が進行するのは避けられません(✧◡✧)

ところで、お酒とタバコはセットになっているイメージがありませんか?この組み合わせが、髪に最悪っていう話があるんです。

お酒とタバコのセットは薄毛には最悪の組み合わせ

最近は愛煙家が社会的に煙たがられ、吸う場所にも苦労しています。でも、酒の席は遠慮しないで吸える場所。

あまりとがめられないから、いつも以上に本数も増えるでしょう。

タバコには深酒をさせる力がある

酒席だとタバコもどんどんいってしまいますが、実のところタバコには酒を求めさせる作用があるんです。

お酒を飲むと脳にはドーパミンという快楽物質が出ます。快楽を感じるうちに免疫ができ、もっと多くの快感を求めてさらにお酒を飲みたくなります。

タバコのニコチンは、快楽の免疫を強めます。その結果、以前感じたような快楽感を求めて、もっと多くのお酒を飲ませてしまうんです。

飲み過ぎたあげく、アルコールによる薄毛の加速にはまってしまうことに。

タバコはお酒以上に薄毛を加速させる

タバコは、それだけでも薄毛の原因になります。髪への影響はお酒以上に広範囲で強力といえるでしょう。お酒と一緒になると、相乗的に悪影響が強くなります。

DHTを増やす

DHTは、脱毛を起こす悪玉ホルモンです。ハーバード大学による調査では、喫煙者のDHTが非喫煙者に比べて13%も多かったという結果が。

お酒でもDHTが増えるので、薄毛への影響はより深刻になるでしょうね。

血流悪化で栄養不足に

ニコチンが血管を収縮させることはよく知られます。血流量が減り、毛根への栄養供給が不足するし、一酸化炭素も増えて酸欠状態に。

お酒の処理でも栄養不足が起こり、ダブルパンチで髪の成長に悪影響を及ぼします。

アセトアルデヒドで肝臓に負担

タバコにも有害物質アセトアルデヒドが含まれます。排出するため肝臓が解毒作業に追われることになり、その分代謝機能が低下。

肝臓にしてみれば、お酒のアセトアルデヒドで苦しんでいるところへ、タバコの分も上乗せ。ひどい重労働をさせられることになります。

女性だってお酒は好きでよく飲みます。薄毛への影響も同じですが、やはり女性特有の問題も出てきます。

女性には薄毛の加速以外に特有のリスクがある

女性は肝臓が小さく、アルコールを分解する酵素も少ない傾向があります。男性と同じ量だけお酒を飲んでも、血液中のアルコール濃度は男性以上に上がります。

少量でも酔いやすく、薄毛への影響もそれだけ大きいということですね。

そのうえ、女性には女性特有のリスクもあるんです。

お酒・アルコールが病気への引き金に

アルコールへの耐性が弱いので、いろいろな面で体に影響が生じます。二日酔い程度で済めばいいんですが、疾患・病気と呼べるものも少なくありません。

たくさんあるので、以下列挙してみます。

急性アルコール中毒

いわゆる深酒です。女性ホルモンが肝臓のアルコール分解を抑えるので、深く酔ってしまいます。特に生理前には注意が必要です。

慢性アルコール中毒

アルコール依存症、アル中ですね。女性は耐性が弱いので依存しやすく、更年期のメンタル不調から飲み始め、依存症に進むリスクが高いんです。

肝臓障害・膵臓障害

習慣的に飲む女性は、肝臓や膵臓へのダメージが大きくなりがち。肝硬変への到達スピードは男性よりずっと早くなります。

乳がん

飲酒習慣を持つ女性が、乳がんになりやすいのはほぼ確実。国立がんセンターの調査によると、「一定以上飲む人は、少ない人より発症率が1.75倍高かった」とされます。(因果関係は未解明)

出典元:http://epi.ncc.go.jp

骨粗しょう症

多量に飲む人ではカルシウムが吸収されにくく、骨密度が低くなります。特に閉経後の女性でリスクが大きくなります。

胎児への影響

妊娠中の飲酒はもってのほか。胎児に影響があり、低体重や脳へのダメージ、奇形など、重大な結果を招く可能性があります。

お酒・アルコールは薄毛などの弊害をもたらします。でも、見てきた限りでは「飲み過ぎると」という言葉付きでした。過ぎなければいいのかな?

適度に飲めば百薬の長だし薄毛にいいお酒もある!

アルコールにはもともと毒性などありません。大昔からどこの国でも日常的に飲まれてきました。(宗教的な禁酒国を除く)

適度に飲めば体も心も健康になる、百薬の長なんです。

適度なお酒は薄毛を防ぐ

お酒には効用がたくさんあります。飲み過ぎなければ、髪の毛にもいいんです。飲み過ぎるとハゲるのに、不思議な話ですね。

適量のお酒では、次のような効用が挙げられます。

ストレスを和らげ、血行をよくする

リラックスすることで神経・血管の緊張がゆるみ、血流がよくなって毛根が活性化。栄養も十分届けられ、しっかりした髪が育ちます。

眠りを誘う

リラックスできるので、眠りに入りやすくなります。睡眠不足では不足する成長ホルモンが多く分泌され、薄毛も防げます。

ただし、寝る直前の睡眠薬代わりは、眠りが浅くなるので避けましょう。

食欲増進

食前酒があるように、お酒には食欲増進作用があります。必要な栄養が十分摂れるので、体調がよくなり頭皮の環境が改善、抜け毛も少なくなってきます。

お酒が問題になるのは、飲み過ぎるから。抜け毛を防ぐのもハゲるのも、飲む量次第でどちらにも転びます。

薄毛にいい作用を持つお酒がある!

お酒の中には、髪にいい成分を含むものがあります。何がどういいのか、いくつか拾ってみます。

ビール

ビールの命ともいえる、あの苦み成分がホップです。ホップにはフィストロゲンという成分があり、女性ホルモンのエストロゲンと似た育毛作用を持ちます。

もう一つ、ゲラニオールがあります。こちらは知覚神経を刺激、成長因子IGF-1を増やします。

ホップエキスを含む育毛剤もあるくらいで、ビールを飲むと髪を健康に保ち、成長を促す育毛効果が期待できそうです。

日本酒

日本酒にはビタミンB6が含まれます。髪の材料アミノ酸から、髪を構成するタンパク質・ケラチンを作るとき、補酵素として働きます。

また、量は多くないんですが亜鉛も含みます。ビタミンB6と同じく、髪を作る酵素として欠かせない重要な物質です。

もう一つ、アデノシンがあり、これは血行促進に働きます。血管を広げ血流を確保して血行不良を改善。日本酒には他にもいい成分が多く、健康飲料といってもいいぐらい。

ワイン

ワインといえばポリフェノールですね。特に赤ワインのポリフェノールは一時大ブームになったほど。

ポリフェノールも種類が多いんですが、育毛関連ではタンニンやレスベラトールがあり、薄毛防止や頭皮の環境改善に有効とされます。

抗酸化作用による老化防止や、成長因子IGF-7を増やして毛根を活性化するといった働きが期待できます。

適量のお酒ってどれくらい?

適度なお酒なら薄毛予防に効果的ということでしたね。それはいいんですが、適度、適量っていったいどれほどの量なんでしょう。

厚生労働省が「飲酒のガイドライン」というものを出していて、それによると「適度な飲酒」とは、純アルコールにして20gとのこと。
出典元:厚生労働省

缶ビールロングサイズで1本、日本酒1合、ウイスキーダブル1杯程度になり、酒飲みには懲罰的な量かも。

アルコールの分解能力は個人差が大きく、結局は自己管理です。要は肝臓に負担がかからない量、例えば翌朝何の影響も感じない量までってことでしょう。

まとめ・ハゲるのも生えるのも飲む量次第です

お酒・アルコールを飲むと、たしかに薄毛にはよくない影響があります。でも、それには「飲み過ぎた場合」と但し書きが。

お酒を飲むことが問題なのではなく、体が無理なく処理できる量を超えるから、その影響が出て薄毛になるんです。

適度に飲めば問題なし、逆に薄毛の予防にも!

薄毛だからって禁酒するより、適量を飲んで気分よく生活するのが髪の為にもベストです。それと、タバコは止めましょう。薄毛にもお酒にも最悪です。