育毛剤と発毛剤の違いはご存じですか?知らずに適当なものを購入すると損をするかもしれません。そこで今回は育毛剤と発毛剤の違いについて解説します。

育毛剤と発毛剤の説明と違い

育毛剤と発毛剤。どちらも同じような製品に思えるのですが、実は意味に違いがあったのです。それを今から説明していきたいと思います。

育毛剤とは?

育毛剤とは「抜け毛を防いで髪の毛を育てるもの」です。頭皮の環境を改善し、ヘアサイクルを整えることで、髪の毛の成長をサポートする目的があります。

自然由来の成分を使っている製品が多く、成分によってその作用は様々です。

たとえば、毛母細胞に働きかけて新陳代謝を高めるものや、頭皮の血行を促進するもの、頭皮を保湿しうるおすもの、頭皮を殺菌し炎症を防ぐものがあります。

これらの成分は、ひとつの製品にまとめて配合されているものが多いのですが、目的はあくまで「今生えている髪の毛を育てる」ことにあります。

そのため、育毛剤の効果・効能で認められている表現は「育毛、薄毛予防、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進」などに留まります。

発毛剤とは?

発毛剤とは「新たな髪の毛を生やすもの」です。

毛母細胞にダイレクトに働きかけ、細胞分裂を促して発毛へと導く目的があります。医薬品の成分を使っている製品が多く、育毛剤よりも強い作用をもっています。

発毛剤の効果・効能で認められている表現は、育毛以外では「発毛、脱毛進行の予防」です。つまり、育毛剤よりも強い表現を使うことが許されているのです。

育毛剤と発毛剤の違いについて

では、育毛剤と発毛剤の様々な違いを比べてみましょう。

効果の違い

表現の違いにもあるように、育毛剤の作用は穏やかで、発毛剤の作用は比較的強いことが特徴です。

たとえば、育毛剤を使い始めて効果を実感できるまでには約半年かかると言われています。

これは育毛剤が、髪の毛が抜け落ちてからっぽになった毛穴には作用しにくいからです。即効性はなく、じっくりと育毛に取り組む必要があります。

対して発毛剤は使い始めて4ヶ月ほどで何らかの効果を実感できる人が多いとされています。

出典元:http://www.taisho.co.jp/riup/riupx5/data/

これは、発毛剤が直接毛包に作用するからで、産毛の成長を促進できることに加えて、ヘアサイクルにおける休止期の毛穴から新たな髪の毛を生やすこともできるからです。


出典元:http://www.taisho.co.jp/riup/minoxidil/

副作用の違い

育毛剤は作用が穏やかな分、副作用が起こることは滅多にありません。対して発毛剤は、作用が強い分、副作用が起こる可能性は高いと言えます。

育毛剤による主な副作用は、頭皮の赤みやかゆみ、アレルギー症状などです。

対して発毛剤による副作用は、頭皮の赤みやかゆみ、アレルギー症状に加え、動悸、めまい、立ちくらみ、頭痛、血圧の低下などが報告されています。


出典元:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000037183.pdf

また、副作用は製品の中にどんな成分が配合されているかにもよって変わります。

もしも肌に合わない成分を使ってしまった場合は、刺激が原因となって抜け毛が起こることもあるので注意が必要です。

薬機法(薬事法)の違い

育毛剤と発毛剤は、薬機法(薬事法)による違いがあります。

育毛剤は、薬機法(薬事法)から見て「医薬部外品」もしくは「化粧品」に分類される製品が多いです。

対して発毛剤は、薬機法(薬事法)から見て「医薬品」に分類される製品が多いです。

ちなみに、発毛剤リアップのCMで水谷豊さんが「髪が生える日本で唯一の医薬品」と言っているのはご存じでしょうか。

実は、現在日本で発毛効果を謳(うた)えるのは、医薬品に分類される製品だけなのです。

では、「医薬品」と「医薬部外品」、「化粧品」はどのように分類されているのでしょうか。

医薬品と医薬部外品、化粧品の違い

次に、「医薬品」と「医薬部外品」、「化粧品」の違いについて説明していきます。

医薬品

医薬品とは、日本薬局方に収められているもので、病気の治療や予防に対する人への作用が強い製品を指します。

また医薬品は「医療医薬品」と「OTC医薬品」に分類され、さらにOTC医薬品は「第一類医薬品」「第二類医薬品」「第三類医薬品」に分類されます。


出典元:http://www.nicho.co.jp/medicine/otc/

ちなみにOTCとは「オーバー・ザ・カウンター」の略称で、薬局などのお店で購入できる薬のことをあらわしています。

医療医薬品が人の体に強く作用するものに対してOTC医薬品は、人への作用を抑えるために配合量を減らすなどして安全性を高めたものになります。

単純に作用の強さで比べると、こうなります。

第三類医薬品<第二類医薬品<第一類医薬品<医療医薬品

ちなみに、プロペシアが医療医薬品で、リアップが第一類医薬品、カロヤンが第三類医薬品に分類されています。

医薬部外品

医薬部外品とは、厚労省が認可している有効成分を一定の量以上配合している製品のことで、人の体に対する作用が穏やかなものを指します。

また、医薬部外品として認められるには、以下の目的のための製品でなければいけません。

  • 吐き気やその他の不快感、口臭、体臭の防止
  • あせも、ただれ等の防止
  • 脱毛の防止、育毛や除毛

医薬部外品の有効成分として認められている代表的な成分は、センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、ジフェンヒドラミンHCなどです。多くの育毛剤に配合されていますよね。

これらの有効成分が一定量以上含まれていれば、医薬部外品の育毛剤として認められるということになります。

参考元:http://www.mhlw.go.jp/topics/2008/04/dl/tp0407-2a_0001.pdf

化粧品

化粧品とは、人の体を清潔にし、見た目を美しく、肌や髪の毛を健やかに保つために使われる製品のことで、医薬部外品よりも作用が穏やかなものを指します。

実は育毛剤と書かれた製品でも、有効成分が配合されていない、または足りていなければ化粧品に分類されることもあります。

化粧分に分類される育毛剤は、頭皮を清潔にし、髪の毛を美しく保つためのもの。髪の毛を育てる作用はあまり期待できません。

育毛剤、発毛剤の違いまとめ

育毛剤と発毛剤の違いを簡単にまとめると、育毛剤が「ハゲてはないけど抜け毛が気になる人用」、発毛剤が「ハゲが進行している人用」の製品だと言えます。

また、育毛剤の中でも化粧品に近い製品や、どちらかというと医薬品に近い製品まで様々です。さらに発毛剤の中でも作用が強いもの、弱いものに分けられます。

自分にピッタリな製品を探すためには、今の髪の毛の状態を把握し、パッケージ裏面に記載されている「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」を参考にして選ぶと良いでしょう。