髪の毛に関心を持つ人なら、どちらも普通に目に入る名前でしょう。チャップアップは育毛剤、スカルプDは育毛シャンプー。役割が違うのは何となくわかりますが、どちらも薄毛を改善してくれるものなのでしょうか?

チャップアップは有名育毛剤

チャップアップは無香料無着色、天然成分を多用した副作用の心配がない育毛剤です。刺激の強い成分は含まず、皮膚がデリケートだったり敏感肌の女性でも安心して使えます。

発売以来、常にランキング上位に立っていて、人気度・知名度ともに高い位置をキープし続けています。育毛効果が望めるから人気も高いといえますが、それとスカルプDとが絡むとどんな関係になるのでしょう。

スカルプDがあればチャップアップはいらない?

【出典元:
http://news.mynavi.jp/photo/news/2010/05/20/015/images/001l.jpg

スカルプDは、育毛シャンプーとしてメディアでも目にする機会が多いですね。シャンプーの他にもコンディショナーやトニック、女性用にもシャンプー類を展開するシリーズ商品です。

育毛シャンプーというからには、毛が生える効果を期待してしまいますよね。毛が薄くなってきた人が使うと、何か改善が望めそう。育毛剤として使えるのならかなり安くつきますが、実際はどんなものなのか詳しく見てみます。

スカルプDは育毛するシャンプーか?

スカルプDは育毛シャンプーと言われています。もっとわかりやすく言えば、「育毛を助ける」シャンプーです。つまりこれ自体が髪の毛をどうこうするのではなく、毛が生える頭皮の状態を改善して、健康な毛が生えるように手助けをします。

育毛シャンプーには育毛についての効果は認められていません。頭皮の過剰な皮脂などを洗い流してきれいにし、炎症やフケ、かゆみを抑えて毛が生えやすい環境を整えるのが育毛シャンプーの役割です。

スカルプDは育毛シャンプーで、洗うことがメインです。たとえ強力な育毛成分が入っていたとしても、すぐに洗い流してしまいます。これだけで毛を生やすことは期待できません。

スカルプDの働きは何か?

普通のシャンプーの多くは石油系などの界面活性剤を使います。このような界面活性剤は刺激があったり皮脂を取り過ぎて頭皮に負担をかけます。スカルプDではアミノ酸を中心として独自に開発した、天然系の洗浄成分を使っています。

頭皮に優しく働き、汚れや余分な皮脂を落とします。必要な皮脂まで落とし過ぎず、適度な潤いをキープ。乾燥し過ぎて起こる荒れや炎症、かゆみやフケを防ぎます。そして頭皮の異常で起こる脱毛の防止につながっています。

スカルプDの有効成分は?

成分の表示によると、有効成分として次の3つの成分が含まれます。

  • ピロクトンオラミン…殺菌剤で頭皮の清潔にし、炎症防止
  • グリチルリチン酸2K…フケ、かゆみ、炎症防止
  • サリチル酸…殺菌剤で雑菌を抑えてフケ予防

このようにすべて頭皮を健全に保つため、そして抜け毛を防ぐための成分になっています。この他にも頭皮を健全に保つことに集中して、多くの成分を配合しています。

ニンジン、大豆エキスなど刺激の少ない天然抽出物が中心となっています。

チャップアップはどう働く?

ではもう一方のチャップアップです。こちらは育毛剤なので、その視点は髪に向いています。もちろん基礎となる頭皮への配慮も手厚く行われています。

その働きの特徴として、大きく次の3つに分けてみましょう。

  • 発毛促進対策が充実
  • 抜け毛の対策が万全
  • 頭皮のアンチエイジング(硬化)対策を強化

発毛促進対策が充実

チャップアップには血行改善のために、20種類の植物抽出物が配合されました。代表的なセンブリエキスは、毛乳頭に直接作用。そして血行をよくして血液の量を増やします。その血流に乗せて栄養分を毛根部に届け、毛の成長を促します。

他には海藻エキス(M-034)を含みます。この成分の特徴は、血行促進とともに、発毛作用が強いといわれるミノキシジルと同等の育毛パワーを持つことです。

チャップアップには血流改善に期待できる成分がたっぷり配合されています。これはスカルプDの比ではありません。

抜け毛の対策が万全

薄毛の原因の多くを占めるAGA(男性型脱毛症)への対処にも、多数の成分が充当されます。脱毛の原因物質のDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える目的で8種類の成分が含まれます。

DHTの生成を抑える成分のうち、オウゴンエキスはDHTの生成を77%という高い効率で抑えるといわれます。他にチョウジエキスなどの成分も含まれ、高いDHT抑制能力が期待されます。

アンチエイジングにも対応

老化などの原因で、糖化と呼ばれる現象が起こります。糖化とは頭皮の組織を構成するタンパク質、脂肪が糖と結びついて変成、硬くなることです。糖化で硬くなった頭皮には育毛成分が浸透しにくく、改善がなかなか及ばなくなります。

こんな状態の頭皮に働くのが、成分のウメ果実、チンピ、マロニエの各エキスです。硬くなった頭皮をやわらげ、チャップアップの育毛成分浸透をはかります。

その他の働き

チャップアップの働きは多彩です。これが人気の秘訣ですね。

頭皮の改善はスカルプDと競合する部分ですが、ここでもスカルプDに負けない働きをする成分を含みます。

頭皮の環境改善

この分野に働くのは有効成分のジフェンヒドラミンです。血流をよくするとともに抗炎症作用で炎症を抑え、かゆみやフケの発生を防ぎます。

毛穴のつまりが解消され、毛の成長がいっそうスムーズになります。その他にも、植物エキス、スーパーフルーツ成分の合わせて28種類が、頭皮の保湿や引き締めに働きます。

皮脂の過剰分泌抑制

頭皮に必要以上に皮脂が分泌されて起こるのが脂漏性脱毛症です。皮脂で毛穴がふさがって成長が悪くなり、やがて脱毛が起こります。これにはグリチルリチン酸が働いて、過剰にならないよう皮脂の分泌量を調整します。

髪の毛の栄養補給

髪の毛を構成するのはケラチンというタンパク質です。この材料となるのはアミノ酸で、チャップアップには必須アミノ酸を含む15種類が含まれます。頭皮に浸透して髪の毛の成長だけでなく、地肌の再生も促します。

チャップアップとスカルプDは役割が違う

これまで見てきたところ、チャップアップは多くの成分でAGAから頭皮のケアに至るまで幅広い薄毛に対応できる育毛剤でした。

一方スカルプDは頭皮の状態を清潔で健康に保ち、丈夫な髪の毛が生えやすい環境をつくるシャンプーです。いくら頑張っても、チャップアップのような育毛効果は期待できません。

目的や効果は違うものの、育毛というキーワードでつながったチャップアップとスカルプDは、対抗するものではなく補完関係にあるものです。スカルプDが耕した畑にチャップアップが種をまく、そんな関係でしょう。

どうしてもどちらかを選ぶのならチャップアップですが、最も望ましいのはそうではなく、両方とも使うことです。そうすれば、丈夫な毛が成長して薄毛が改善します。つまり併用することが、育毛には最適な使い方になります。

チャップアップシャンプーがある

最近になってチャップアップシャンプーが発売されたことを知っていますでしょうか?

チャップアップと同じく、植物由来の成分が22種類も入っています。内容は、保湿や皮脂抑制、炎症防止など、頭皮の環境改善を目的にした成分ばかりです。

スカルプDと同じように、刺激が少なく皮脂も取り過ぎないアミノ酸系の洗浄成分です。着色料・香料、保存料、石油系成分など、頭皮に悪影響があるものは含みません。

だとすれば、スカルプDみたいにチャップアップとの併用で、効果的な薄毛対応が期待できます。まして同じメーカー製なら、補完作用や相乗作用は計算されているはず。試してみる価値はありそうですね。

Cuシャンプー の公式サイト ⇒

まとめ

チャップアップとスカルプDの組み合わせというのは、実は最高のペアになりうるものです。ついついどちらか一方を選ぼうとするのですが、もしそうすると、育毛には芳しくない結果に終わります。

スカルプDが頭皮の環境を整え、チャップアップが毛の成長を促すという2つの役割は、別々にすると不十分な成果しか望めません。

でも併用すれば全く違う成果に変わります。シャンプーをチャップアップシャンプーに変えれば、もっと多くが望めるかもしれません。

育毛剤の成分を浸透しやすくするため、市販のシャンプーはやめておきましょう!(ラウリル硫酸Naとラウレス硫酸Na配合は刺激が強いため、絶対にダメ!)

チャップアップの公式サイト ⇒