リアップ(ミノキシジル)の副作用「痒み・フケ編」

ミノキシジルの副作用で多いと言われているのが皮膚のかゆみです。リアップの説明文書には皮膚に関する副作用として「頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等」があると記載されています。

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リアップ(ミノキシジル)でかゆみ・フケがでる原因

かゆみが出る原因は何なのでしょうか。

その原因は基材にあります。

リアップは有効成分がミノキシジルですが、他にもさまざまな成分が含まれています。

成分のひとつとして1,3-ブチレングリコールが入っていますが、これが刺激となっている可能性があります。

ブチレングリコールは女性用の化粧品にもよく使われている成分で、保湿を目的として入っていることが多いです。

また、抗菌作用もあります。頭皮に対する抗菌作用というよりは、リアップ自体が腐らないように防腐剤として入っていると考えて良いでしょう。

敏感肌用の化粧品にも使われていますので、それほど刺激は強くないものですが、合わない人が一定数いるのも事実です。

アメリカで販売されているミノキシジル5%配合の「ロゲイン」では、プロピレングリコールという基材が使われており、こちらは刺激が強いと言われています。

ミノキシジル以外の成分が原因

それを改善するためにリアップではブチレングリコールを使用しているのです。ちなみにこの基材は、有効成分のミノキシジルを液体に溶かしやすくするために使われています。

ミノキシジルは水に溶けにくいのです。

また、リアップにはエタノールも入っています。エタノールはよく耳にすると思いますのでお分かりの方も多いと思いますが、アルコールの一種で殺菌作用があります。

使用感もすーっとするので、男性利用者の多い育毛剤にはよく入っている成分です。しかしエタノールもまた刺激が強く、アレルギーの人が一定数います。

少しでも異常を感じたら、皮膚科に相談することをおすすめします。

痒みはミノキシジルで一番多い副作用

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リアップの副作用発現率は8.7%と高い

リアップx5の説明書には、高い発毛効果を示したデータの横に、小さく副作用発現率が記載されています。

リアップx5で言えば、副作用発現率は8.7%であり、「接触性皮膚炎」が3.3%、「湿疹」が同じく3.3%、「脂漏性皮膚炎」が2.0%となっています。

「接触性皮膚炎」とは簡単にいうと「かぶれ」のことです。

リアップを塗布した部分だけがかぶれた、という状態です。「脂漏性皮膚炎」というのは頭によくできる湿疹のことです。

頭は皮脂腺が多いため、皮脂が大好物な常在菌が毛穴で増殖し、炎症を引き起こします。

これを見ると、副作用の多くはかゆみだけというより、かゆみを伴う発疹であることがわかります。

日々の生活習慣の見直しも

本来AGAの原因は、遺伝だけではありません。生活習慣やストレス、そして頭皮の状態が良くないことも大いに関係しています。

もともと頭皮が乾燥していたり、すっきりさせたいがために脱脂力の強いシャンプーを長年愛用していたりします。

あるいは、逆に抜け毛が怖くてしっかり洗いきれいていない人もいるのではないでしょうか。

そういった頭皮のターンオーバーが正常に働いていないところに、エタノールやらブチレングリコールなどを含むミノキシジル製剤が加われば、頭皮は荒れ放題です。

刺激によって乾燥がさらに進めば当然かゆみや炎症も出ます。

我慢して使い続ければ、フケも出てきます。

本来ならばまだ頭皮にいなければならない皮膚が、ミノキシジルの刺激によって無理やりはがされた状態(はがされた皮膚=フケ)になっているからです。

ですから、リアップを塗るよりも、まずは頭皮の状態を整えることがAGA克服への近道なのです。

まとめ

ミノキシジルでかゆみが出たという人は、ミノキシジルのおかげで血行が良くなったためにかゆみが出たというよりは、含まれている成分が合わないということが考えられます。

炎症がひどくなり、フケまで出るようになると使い続けることは困難になります。

無理して続けると悪化し、育毛どころではなくなりますので注意が必要です。