プロペシア(有効成分:フィナステリド)は世界中で使われている最も有名な薄毛治療薬。
しかし残念ながら、「プロペシアを服用して初期脱毛があった」という人は相当数いるようですΣ(゚Д゚
薄毛で悩んでいるからプロペシアを飲んでみようと思っているのに、脱毛とは酷な話ですよね。
そこで、初期脱毛はどんなものなのか?どのくらいの期間起こるのか?を詳しくご説明します(^^)
本当にプロペシアで初期脱毛が起こるのか?
初期脱毛ってそもそも何?
初期脱毛が起こる原因は一体何なの?って理解できていない方に説明しましょう。原因は、髪の毛が生え変わるサイクルを考えればわかります。
▼まず、薄毛になっていない人のヘアサイクルは次のようなもの
髪の毛は、大きく「成長期」→「退行期」→「休止期」に分かれ、それを繰り返しています。
▼しかし、薄毛の人のヘアサイクルは成長期が大きく違ってきます(゚Д゚)
通常、成長期は4~6年と長いスパンですが、薄毛の人は、その成長期が数ヶ月~1年と短いのです。
つまり、成長途中の短くて細い毛の状態で退行期に移行してしまうということ。
もともと退行期は2~3週間、休止期は数ヶ月と成長期に比べて短いので、結果、薄毛になるわけです。
しかしプロペシアを服用すると、毛根(毛母細胞)が活性化され、髪の毛のサイクルが正常化に向かおうとします。
「休止期」にいる毛髪も活性化され、「成長期」に入ります。
その際、「休止期」にもう少しいるはずだった毛髪が、新しく活性化された毛髪に押し出されて大量に抜け落ちます。
これが初期脱毛です。
初期脱毛は心配する必要なし!
プロペシアの服用始めに脱毛が起こることは、薬が効いている証拠でもあると言えるでしょう。
しかし、直接プロペシアが初期脱毛を起こす、といった医学的根拠はないようですΣ(゚д゚lll)ガーン
もしプロペシアが初期脱毛を起こすのであれば、薬の説明書(添付文書)にそのような副作用が記載されているはず。添付文書を見てみてもそういった文言はありません。
しかし、プロペシアに限らず、他のAGA(男性型脱毛症)治療薬や育毛剤を使用しても、髪の毛のサイクルが正常化に向かえば初期脱毛は起こる可能性があります。
初期脱毛は、毛髪サイクルが正常化に向かっているために起こる良い反応と前向きに考えましょう^^
初期脱毛は実際にどれくらい続く?
プロペシアを飲み始めて一番の不安は、「いつまで抜け毛は続くのだろうか?」に尽きると思います。
実際、初期脱毛はどれくらいの期間続くのでしょうか。
これについては、統計があるわけではありません。1週間で終わった、という人もいれば1ヶ月続いたwという人もいます。
抜ける量も1日100本くらい?という人から400本!という人までいるのです。もちろんまったく抜けなかったという人もいます。
個人差が大きく、実際飲んでみないとわからないのです。
一般的にクリニックの医師は、初期脱毛の期間を「10日間~2週間くらい」と患者さんに説明することが多いようです。
ですから1、2ヶ月も続く場合は、念のため医師に相談したほうが良いかもしれません。初期脱毛ではない可能性もあるからですΣ(゚Д゚
初期脱毛にあわてない心構えが必要
初期脱毛は当たり前と思う
プロペシアを服用する前に、初期脱毛が起こる可能性があることを知っておかないと、ごっそり抜けたときにショックでプロペシアを服用をやめてしまう人もw
大切なのは慌てないこと!
このままずっと抜け続けるのではないか、プロペシアが自分に合わないのではないか、薬の量を減らしてみようかと、あれこれ考えてストレスになります。
しかし、プロペシアを服用してもしなくても髪の毛は、そのサイクルが終われば抜ける運命なのです。
健康な髪の持ち主でも、1日50本~100本、多いと200本抜ける人もいますΣ(゚Д゚
そして、必ず初期脱毛には終わりが来ます。
初期脱毛が終わっても安心しないこと
髪の毛のサイクルが正常化に向かい、初期脱毛が終われば、健康な髪が生えてくる準備が整ったということです。それ信じて、薬を用法・用量通りに続けることが大切。
添付文書には用法・用量の注意として「効果が確認できるまで通常6ヶ月の連日投与が必要」と書かれています。服用はじめの抜けた毛の量に一喜一憂せず、6ヶ月間は継続してみましょう。
また、生活習慣や食生活の見直し、喫煙を止める等、これからの健康な髪のための努力も忘れずに。過剰なストレスもホルモンバランスを崩すため、髪には良くありません。
逆に6ヶ月以上服用してもまったく効果が感じられない場合は、服用を中止しましょう。長く服用すればするほど、さまざまな副作用が出てくる恐れがあります。