お笑いタレントの宮迫さん、胃がんと薄毛の治療体験者です。ちまたでは、薄毛治療で胃がんになったんじゃないか!?とよく話題されています。
噂レベルなんですが、気になる人も多いでしょう。プロペシアがガンの原因??
ホントかウソか、ちょっと調べてみました。
この記事の目次
プロペシアとがんは関連性があるか
胃がんの関連が見当たらず
まず、宮迫さんの胃がんです。これについては、プロペシアとの関連をうかがわせる情報は見当たりませんでした。
プロペシアと胃がんは、関係なさそうです。
そもそも、宮迫さんが薄毛治療にプロペシアを使った事実さえはっきりしません。確かなのは薄毛が改善されたことだけです。
薄毛改善、胃がん、プロペシアがお題の三題噺みたいなもの。すべては憶測から生まれた噂という結果になりました。
プロペシアの添付文書にがんの発症事例が
添付文書には注意すべきこととして、男性乳がんと悪性前立腺がんの発症事例が書かれています。
出典元:プロペシア添付文書
効果の比較試験で起こったことです。
乳がんは因果関係あり?なし?
まず男性乳がんについて。前立腺肥大症の患者が調査の対象です。
プロペシアの主成分、フィナステリド5㎎を投与したグループと、プラセボ(偽薬)を投与したグループを比較した結果です。
- 患者3074人を対象に、4年間フィナステリドとプラセボをそれぞれ投与。その結果フィナステリドのグループで、4人が乳がんを発症。
- 別途3040人に4年間投与した結果、フィナステリドでは発症ゼロ。プラセボグループで、2人が乳がんを発症。
- そして、18882人に7年間投与した結果、どちらのグループでも1人ずつ乳がんを発症。
内容はこのような事実の記載だけです。添付文書に因果関係不明と書かれたように、この場合関係の有無は何とも判断しにくいですね。
前立腺がんは関係がありそう
プロペシアの添付文書には、もう一つの事例も書かれています。
前項③と同じ試験で、7年投与した結果、悪性度の高い前立腺がんの発症率が1.8%でした。プラセボの1.1%より高かったとの記載があります。
プロペシアと前立腺は、男性ホルモンを介して深く関わります。なので、この結果は興味深いですね。
この事例も、因果関係は不明とされています。でも、7年という長期間使ったことで、何らかの影響があったことが考えられます。
プロペシアと前立腺がんの関係が怪しい
アメリカとカナダが注意喚起
2011年、FDA(米国食品医薬品局)がフィナステリドの前立腺がん発症リスクに注目。これを使った医薬品に、注意書きを入れるよう勧告しました。
続いてカナダの保健省からも、同じような勧告が出ています。
この勧告の根拠ですが、フィナステリドを長期間使用していると、悪性の前立腺がんを発症するリスクが高まるというものです。
プロペシアの添付文書に注意喚起が追加されたのは、この勧告に基づいた措置になります。
前立腺がんに関わる臨床試験があった
1993年~2003年に、海外で臨床試験が行われています。フィナステリドが前立腺がんの予防になるかというテーマでした。
プロペシアの添付文書で、注意書きに書かれた試験の一つです。
健康な人およそ19,000人を対象に、フィナステリド5㎎とプラセボ(偽薬)に分けて7年間投与しました。
その結果、前立腺がん全体でいうと、フィナステリドを飲んだほうが発症は確かに少なくなりました。
発症リスクは30%低い数値でした。
ところが、悪性度の高いがんはフィナステリドを飲んだほうで多く発症したんです。リスクは17%高くなっています。
フィナステリドは、細胞の分化を抑えることでがんの発症を抑えます。ですが、同じ作用ががん細胞の分化も抑え、悪性度を高める方向にも働いた結果だとされています。
参考元:海外がん医療情報リファレンス
命を縮めるほどの危険性は少ない
この試験後、対象者を15年間にわたって追跡調査しています。その結果、生存率はフィナステリドグループで78.0%、プラセボグループで78.2%でした。
両者(本剤と偽剤)にほとんど差はなく、前立腺がん発症者だけをみても生存率に変わりはなかったとされています。
研究者の一人は、「フィナステリドの前立腺がんに対する作用は弱いもので、命に直接かかわるほどの影響は及ぼさない」と述べています。
ただし、その間の死亡者について、個別の死因は公表されていません。このため、前立腺がんとの関係も不明です。
もしかして特異な傾向があったかもしれず、ここは残念な部分ではあります。
プロペシアはガンと無関係ではないが
プロペシアが前立腺がんと何らかの関係があることは、どうも否定できないみたいですね。
ただ、臨床試験に使ったフィナステリドは5㎎。プロペシアは1㎎です。5㎎というと、前立腺肥大症の治療薬、プロスカーと同じ濃度です。
このため、濃度が低いプロペシアのリスクはかなり低くなるはずです。プロペシアを使ったからといって、それがストレートにがんの危険性につながるわけではないでしょう。
それでも同じフィナステリドです。同じ作用なので、濃度が低くはなってもがん発症のリスクは消えません。警戒は必要です。
結局プロペシアとがんの関係はどうなの
胃がんはともかく、男性乳がんについては何ともいえない状況です。リスクが否定されない以上は、警戒心は持っておいた方がいいでしょう。
そして、前立腺がん。何らかの関係はあるにしても、悪性度が低い場合に限っては発症を抑える可能性さえ見られます。
先の臨床試験の研究者は、フィナステリドを予防的に使うことで前立腺がんの発症を抑え、ガン治療の副作用を軽減できるとまで言っています。
でも、これはちょっと問題あり。悪性だった場合のリスクは無視できません。
悪性度が高いと肺や骨への転移もあるし、そうなると命にも影響します。ここは慎重な対応がベストでしょうね。
がんのリスクを回避して育毛を続けるには
プロペシアには、がんとのかかわりが否定しきれません。だから、予測できるリスクは避けた方がいいと思いますよね。
プロペシアはフィナステリドが主成分で、その作用は5αリダクターゼの阻害です。
5αリダクターゼは、脱毛症の原因ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成する酵素です。この働きを阻害することで、DHTが作られず、脱毛が抑えられます。
この作用はプロペシアだけのものではなく、他にも肩代わりできる成分があるんです。その多くは植物由来の抽出物で、発がん作用も副作用の心配もありません。
プロペシアをこんな成分の育毛剤に変えれば、長期にわたる使用でも安心して続けられます。
プロペシアの後任にはイクオスが最適
イクオスがダブルブロックで脱毛を抑制
プロペシアの作用を肩代わりするには、DHTを作る5αリダクターゼを阻害する成分が必須です。
イクオスにはビワ葉エキスを始め、全部で5種類の成分が配合され、5αリダクターゼをブロックします。
▼5αリダクターゼ阻害
脱毛はDHTが受容体と結合し、脱毛因子(TGF-β)が脱毛指令(FGF-5)を出すことで起こります。イクオスでは、ゴボウエキスなど8種類の成分がFGF-5を阻害し脱毛を抑えます。
▼FGF-5阻害
イクオスは、このような2種類の脱毛抑制作用によるダブルブロックで、強力に脱毛を抑えることが期待できます。
イクオスサプリは脱毛抑制の強い味方
イクオスには、ペアで使うとより高い効果が期待できるイクオスサプリEXが用意されています。業界最多クラスの成分を持ち、もちろん脱毛対策も万全です。
メイン成分のノコギリヤシは、プロペシア同様の5αリダクターゼ阻害作用を持ちます。その能力は実証試験で証明済です。
イクオスサプリには、その試験時とほぼ同じ量の300㎎が含まれ、十分な阻害能力が期待できます。
さらに、サプリの成分フィーバーフューは、プロペシアとは違う作用で脱毛を抑制します。
フィーバーフューには、パルテノライドという成分が含まれます。この作用でNF-kBという物質の活性を抑え、脱毛ホルモンDHTの生成を防ぎます。
イクオスサプリでも、2種類の働き・ダブルブロックで脱毛を抑制します。
イクオス&イクオスサプリは抜け毛だけじゃない!
薄毛はAGAだけじゃなく、栄養不足、血行不良など多様な原因で起こります。イクオス&サプリはそんな薄毛にも対応可能。AGAと同じように、穏やかに改善していきます。
これはプロペシアにはない、イクオス&イクオスサプリの得意技です。
いろんな薄毛にも対応できるので、AGA(男性型脱毛症)かわからない20代、30代の人には特にオススメです。
ガンや副作用のリスクがあるプロペシアにいきなり走るのは、賢明ではありませんよ。
まとめ
プロペシアでガンになるかどうか、はっきりした因果関係はつかめていません。でも、多くのデータを集めてみると、何となく見えてくる傾向がありました。
長期に使っているうち、悪性度の高い前立腺がんが増えてくるみたいです。でも、わかってきたことはそれくらい。
悪性でない前立腺がんや男性乳がんについては、危険性も安全性も確証はないまま。とにかくリスクは残っています。
なので、軽く考えることはやめにして、安全な育毛剤で結果が出るかどうかを試す方がいいというのが私の見解です。