AGA治療薬として有効で、主に処方されるフィナステリド剤の先発医薬品が「プロペシア」です。
脱毛作用の強い男性ホルモンである「DHT(ジヒドロテストステロン)」を生成する還元酵素「2型5αリダクターゼ」を抑制する医薬品。
脱毛を抑え、発毛を促して頭髪を増やしていくという仕組みになっています。髪を保って若々しくありたい、そう願うのはごく当たり前のことです。
治療薬があるのなら、是非使いたいものです。
つい最近までクリニックで処方される治療薬として使われるのはこのプロペシア一択でしたが、ジェネリックも存在します。
50代男性のAGAに効くジェネリック薬品をご紹介します!
この記事の目次
世界シェアNo.1を誇る「フィンペシア」
「フィンペシア」は、インドの製薬会社、シプラ社が供給するフィナステリド薬品で、プロペシアのジェネリック薬として世界的なシェアを誇ります。
プロペシアと同一の有効成分で、価格が半額以下というコストパフォーマンス。
2006年の発売から日本でも個人輸入が盛んに行われています。処方薬にならないのは、プロペシアの薬剤特許がまだ切れておらず、また日本の薬事法の管轄外だからです。薬剤特許の法律が異なるインドで製造されています。
シプラ社は超大手の老舗製薬会社!
ジェネリックを中心に、日本円でおよそ1200億円を売り上げています。世界でシェアが高く、個人輸入も安心!
以前はコーティング剤にごく微量のキノリンイエローという成分が使われており、発がん性が疑われたこともありましたが、現在は使用されていないのでより安心して服用できます。
効果の感想は、「飲み始めてから発毛の実感までの期間が短い!」
比較的入手しやすいことから使用者の感想も多く、現在も一番人気のジェネリック薬です。個人輸入が不安な場合は、信頼できる個人輸入代行業者から購入すると良いでしょう。
最も安価に入手できる治療薬「フィナロ」
「フィナロ」は、インドの製薬会社インタス・ファーマシューカル社が販売するフィナステリド剤のジェネリック薬で、
最も安く入手可能!
他のジェネリックと比べても大幅に安いことから、効き目に疑問を持たれますが、有効成分・効能、メカニズムも同一で問題ありません。
フィナロが安い理由は「フィンペシア」からAGA治療薬のシェアを奪う目的のためです。
発売元のインタス・ファーマシューカル社は、英国の巨大製薬企業アストラゼネカ社とジェネリックの業務提携を結んでいます。
世界的な戦略のもと、知名度をあげるために、安価に提供しているのです。
実際にフィナロを使用してみたところ…
効きはじめるまでの時間はフィンペシアよりかかりますが、効果が強く飲み終わってからも長く続くスロースターターといった感想を覚えました。
個人輸入での入手になるので、最低限の薬品の知識と自己責任が必要です。
効果に安定感を感じる「フィナバルド」
「フィナバルド」もインドで生産されているフィナステリドのジェネリック薬。
もともと前立腺肥大の治療薬として開発され、当然、AGA治療の効果が認められています。
「フィナバルド」で頭髪の脱毛を防ぎ、発毛剤として有効な「ミノキシジル」を併用することで効果を実感したという感想は多くあります。
使用感としては、フィンペシアとフィナロの中間をいくような、じわりと効くタイプの薬。
フィナステリド剤を飲んでいるうちに「薬剤に耐性ができた」と錯覚することがあり、これは加齢に伴って自然に脱毛ホルモンの量が増え、発毛と脱毛の間で停滞感を覚えることで起こります。
そういったときは思い切って、フィナステリド剤の種類を替えてみましょう。
薬を切り替えることによって、また「効いた」という実感を取り戻せることも多いのです。
とうとう満を持して登場、“正規”のジェネリック「ファイザー」
インド国内の法律では薬品成分に特許が認められないため、先発薬の特許に関係なくジェネリック薬を製造できることから、前記した薬剤を個人輸入で入手できるのです。
インドのジェネリックにはそのような歴史があるので、大手の製薬会社が供給する安全なもの多く、国連からの要請もあり世界中に流通しています。
とはいえ、先に紹介した3種は、プロペシアの「正規のジェネリック薬」ではありません。
「ファイザー」は製薬業で世界売上げ1位を誇るファイザー製薬の日本法人ファイザー(株)がプロペシアの特許を持つメルク社から許諾を受け、日本の製造販売承認をも受けて、2015年4月6日から供給を開始したもの。
「ファイザー」は日本薬事法が適応される初めてのAGA治療ジェネリックなのです。
日本初!
しかし、日本の薬事法が適用されるということは、AGAクリニックで処方が行われるということ。
「ファイザー」は医師の処方箋でしか入手ができません。
個人輸入に不安や抵抗があり、定期的にクリニックでのチェックやケアを受けたい人にとってはプロぺシア以外の選択肢が増えたことになります。
とはいえ、プロペシアとファイザーの価格差は1ヶ月500円ほどで、比べても極端に安く感じることはないかもしれません。
たった500円…
「ファイザー」が登場したことで、プロペシアとの価格競争、果ては個人輸入のフィンペシア、フィナロ等とのシェア競争で、価格は全体的に下がると予想されます。
これはプロペシアやファイザーが認可薬でありながら医療保険適用外のため、薬品の価格設定が義務付けられておらず、結果として市場原理が働くためです。
ジェネリックは先発薬品と同じ有効成分を持ち、同じ効能を持ちますが、各製薬会社による部分的な製法になどにより薬効が違うことがあります。
主に「効果が出始めるまでの期間や現れ方」、「飲むのをやめた時の体内から完全に排出される期間」など、それぞれの薬で違いがあります。
その違いで実感がかわることもあるので、自身にあった薬を見つけ、また状況によって柔軟に切り替えていく必要があります。
このような観点から、まずは気軽にAGAの医師に相談してみてはいかがでしょうか。その上で、「プロペシア」「ファイザー」だけでなく今回紹介したジェネリックを試すと安心でしょう。
「正規ジェネリック」の発売で治療薬の選択肢が増えました。
個人輸入は偽造品も存在しますので、それなりの知識は必要です。しかし継続が必要な薬に値段は大きなポイントでもあります。
国内で製造されている薬は安心ですが、保険適応外が現状…
ジェネリックの正規品や個人輸入など色々な薬を選べる現在、治療を始めやすい良い時期いえるのではないでしょうか。
さあ、いまこそ薄毛や抜け毛の悩みにさようならをして、若々しい気分で楽しい毎日を送りましょう!