全国の薄毛に悩む人たちに朗報です!

理研と京セラ、株式会社オーガンテクノロジーが共同研究していた毛髪再生医療。

ついに毛包を大量に作る技術を開発〜!

どうやって毛髪を再生するの?自毛植毛との違いは?

など、今回の髪の再生医療について、知りたい疑問をまとめました!

理研などの研究チームが毛包の大量生産に成功

理研などの研究チームが毛包(毛穴)を大量に作る技術を開発しました。

2018年7月から動物の体に毛包を移植し、安全性を確かめる検査を開始するとのこと。そして2019年に臨床試験を行い、早ければ2020年には実用化させたいそうです。

理研が発表した髪の再生医療の仕組み

理研などの研究チームが発表した、髪の再生医療の仕組みはこうです。

  1. 患者の頭皮から健康な毛包(毛穴)を取り出す
  2. 取り出した毛包を増やす
  3. 増やした毛包を脱毛した部分に移植する

毛穴の中の細胞を別々に増やす

2の「毛包を増やす」部分について具体的にご説明しましょう。

毛包(毛穴)の中には、髪の毛のもととなる毛母(もうぼ)細胞の他に、毛母細胞を成長させるための3つの細胞が存在しています。

  • 毛乳頭細胞
  • 上皮性幹細胞
  • 色素性幹細胞

理研などの研究チームは、これら3つの細胞を別々に増やし組み立てることで、毛包(毛穴)を大量生産する技術を開発したのです。

20日で5000個の毛包が作れる

理研によると、今回の毛髪の再生技術は20日で5000個の毛包を作れるとのこと。髪の毛に換算すると約1万本。毛髪全体の1/10に相当します。

さらに、増やした毛髪を頭皮に移植するための装置も開発済みだそうです。安全性が確立されれば、すぐにでも実用化できるでしょう。

日本皮膚科学会が推奨する自毛植毛との違い

日本皮膚科学会が推奨するAGA治療のひとつに自毛植毛があります。自毛植毛と髪の再生医療では、どんな違いがあるのでしょうか。

自毛植毛は毛包そのものを移植する

自毛植毛は、後頭部の健康な毛包(毛穴)を1個ずつ採取し、脱毛している部位に埋め込んでいきます。つまり、埋め込みたいだけの毛包が必要です。

薄毛の範囲が広いほど、正常な部分の毛包をたくさん切り取らないといけません。しかし、採取できる毛包の数には限界があります。

毛髪の再生医療は毛包を増やせる

自毛植毛に対して今回の毛髪の再生医療は、採取した毛包(毛穴)を培養して増やすことができます。

そのため、ごく一部の毛包を採取するだけで良く、頭皮への負担が少ないことがメリットです。

また、毛包(毛穴)の数を気にせず、髪を増やしたいだけ増やすことができます。

AGA(男性型脱毛症)がこの世から消える?

薄毛に悩む患者は全国で2500万人以上いると言われています。その中でAGA(男性型脱毛症)患者は、1800万人を占めています。

しかし現在のAGA治療といえば、ミノキシジルが入った発毛剤の塗布や、プロペシアなどの抗男性ホルモン薬の服用がメイン。

薄毛の進行を抑えることはできますが、治療を止めれば元に戻ります。つまり根本的に治せるものではないのです。

また、自毛植毛にしても後頭部の髪を失うリスクがあるばかりか、脱毛部位に移植しても確実に定着するとは限りません。その上価格も高額になってしまいます。

今回の髪の再生医療が実用化すれば、AGAを撲滅できる可能性がグンと高まるはず。2020年の実用化に向けて、期待して待ちましょう!